基本の突き

構えるとき、木銃を握りしめないように注意する。突きの最後の動作に至るまで、手が真っ直ぐの線から逸れないように行う。

突きが完結する時、体を締める。構えから突き終わるまで、余分な動きはない。

木銃を握る前の手は、二本の白線の間で握る。その時の手の形は、親指とその他の指でV字型を作り、銃身に沿って上から握る。26秒からの映像に見られるように、突く時は手首の位置を変えない。手首を回して使うやり方は間違っている。手首が同じポジションにキープできないと、それが余分な動きを生み出す。結果的に突きの速度は遅くなり、最終的な正しいポジションになるのを妨げる。

突きの最後には、木銃の銃身は水平になる。詩的に言うと、水滴がゆっくり木銃の剣先に落ちていくのが理想である。剣先が水平よりやや上を向いている場合、突きは弱くなる。35秒からの映像で、寺田先生は「剣先を上げた」突きのスタイルを見せている。水平よりやや上向きになっているが、これが間違っていることは一目瞭然だろう。後ろの手は自分の左側の乳首の辺りにあるべきであり、後ろの手首が真っ直ぐになっているか細心の注意を払う。突くときに手首が曲がっていると、手首への衝撃は大きく、相当痛めてしまう可能性がある。左腕は真っ直ぐに突き出すが、あまりに伸ばしすぎると怪我をする可能性がある。かといって曲がっていると、正しいポジションに到達できず、良い突きができない。

後ろの手は、人差し指をトリガーの前に、他の指は自然に木銃を支える。57秒からの映像で、サイモンの(先生、ありがとう)人差し指が木銃に触れていないことがしばしばあることがわかる。構えの時、握りは余分な力を入れず、リラックスしていなければならない。強く握り締めると木銃の動きをギクシャクさせてしまい、その結果動きが遅くなる。パワフルな突きのために必要な正しいポジションは、後ろの手を強めに締めることで決まる。

木銃に手を置く時、上から掴まないようにする。1分39秒からの映像を見て欲しい。上から木銃を掴んだ場合、手首と肘のポジションは、良くない。この位置だと、突きをする前に手首と肘のポジションを直さないといけないからだ。そうではなく、木銃をやや横から掴もう。後ろの肘が体から離れているのを確認しつつ、15度傾いたところで握る。こうすると、突くときに最小限の動きで済むのだ。肘が体の方に入ってきていて右手首が痛む場合、構えの時の肘の位置をもう一度確認してみよう。

両手の位置が正しく、半身で構えているなら、防御に隙はまったくないはずである。ビデオでの寺田先生の構えを見て、正しい構えによっていかに防御しているかを参考にして欲しい。

構えから突きまで、手の動きができる限り真っ直ぐのラインになるように心がけよう。正しい構えをしている場合、木銃の剣先は必ず真っ直ぐに動くはずである。真っ直ぐということは、最も速く動けると言うことだ。

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