クララの銃剣道の旅 23〜25日目

2017年8月13日

日曜日−休日。

日々は驚くほど早く過ぎていく。今日は京都観光に行った。伏見稲荷大社の山をハイキングし、他の観光客のため、たくさんの蜘蛛と蜘蛛の巣にかかった死にかけの生き物を払いつつ進む。私たちは忘れられた石段が続く、なるべく人のいない、冒険味溢れる美しい道を行った。

断言するが、数年後にお酒を飲みながら語るに相応しい思い出となった。その他にも京都市内を見て回り、明日からの一週間に備えて遅くなる前に帰途についた。

 

2017年8月14日

あまり眠れなかったので、月曜の稽古が長めになることについて、喜ぶべきだが喜べなかった。道場は混んでいて、いつもの5人の他に、数人の剣道の人と、銃剣道を習おうという新人たちがいた。2回目の稽古にトライするアメリカ人のネイサンと、コンラッド先生である。コンラッドは武道家で、まあまあいい人(私が言ったのではない!)らしい。銃剣道は新人だそう。武器のトレーニングに経験を積んで来た人と、プレイステーションで戦ってきた人(ネイサン、ごめん!)の違いを目の当たりにするのは、すごく面白かった。

最初の基本稽古の後、出稽古の先生二人(こちらは本当に素敵な人たち)は、私たちの指導と是非の判断をするために来られた。幸い、及第点が貰えたようだ。やった! 一人は佐藤先生。佐藤先生とは英国のセミナーでお会いしたことがある。もう一人は昆野先生で、彼は将来ポーランドに数ヶ月来て銃剣道を指導される可能性が高い先生である。私はここで強さをかき集め、今現在できる最高の正しい突きを見せなければならない。教えていただいた小さな修正点はとても為になり、彼らはすぐに私の銃剣道を上達させてしまった。あまりに効果的だったのでビックリした! 私はまた、苦手箇所に関して、演じるという作戦をやってみることにした。自分が絶対失敗すると思う技をやるときはいつも、できる限り正確にやることのみならず(時々はそれすらできないのだが)、鋭く集中し猛烈な勢いでやることにしたのだが、これはなかなかいい感じだった。稽古の後は、美味しい日本の甘味が待っていた。私はこれらの豆菓子に滅法弱い。

 

2017年8月15日

アメリカ産の病気が広がりつつあり、新たな犠牲者が出たため、稽古は軽めになった。前日の稽古から一息入れられる。私はいただいた全てのアドバイス(ものすごくたくさんのアドバイス)を常に実行しようと努め、昔の癖、今の問題を修正するよう努力した。

基本は決して退屈にはなり得ない。いつだってより良く、より速くできる可能性があり、目下我々はそれに取り組んでいる。今日は新しい練習もしたし、形も散々稽古した。形は本当に難しい。微妙なタイミングがあり、上手くできたときは、非常に意味のある動きとなるのだ。他の武道の多くの形にはない醍醐味かもしれない。

 

これは、銃剣道ワールドの翻訳者でゲストライターのクララによる目下進行中の連載である。銃剣道を始めたばかりの彼女と、彼女のパートナーであるルーカスが、3ヶ月に渡る日本滞在の中で、銃剣道の稽古をしていく様子を定期的に投稿する。 

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