受け方:表

の基本に関しては、既に行っている。今回は、元立ちの側から詳しく見ていこう。元立ちは、実に多くの練習をリードするのだ。

 

元立ちのフットワークに特に注目して欲しい。

 

突きを受ける瞬間に、元立ちは小さく一歩後退し上体で攻撃を受け止める。衝撃を受け止めるということが重要である。それに抗おうとすると、掛かり手は腕が伸びなかったり、肩が狭くなったりして、正しい突きが出来なくなる。また、ぶつかることから逃げてもいけない。初心者にとっては、手応えのない突きを繰り返すことになり、正しい「締め」を習得する際に、正しいバランスが掴めないことになる。

 

掛かり手が常に同じ突きができるよう、いつも正しい距離を保たなければならない。

 

肩の1インチ内側を狙った突きを思い浮かべて欲しい。木銃の先が肩に達したとき、更に先に1インチ分スペースを作る。寺田先生はいつも「野球のボールを受けるつもりで」と表現している。

 

上体を後ろに引いてはいけない。そうすると、姿勢が崩れ、次の突きを受けるための正しいポジションが取れない。また、半身を大きく崩してはいけない。もし受ける時に肩や腰が開き、半身の姿勢を保持できないと、試合の時に、2回目の攻撃で数多く打たれることになるだろう。

 

後退の足さばきは小さくスムーズに。始め/終わりのポジションにつくときや練習の間中、重心を上下させないこと。

 

通常我々は、段位の低いほうが最初に元立ちを務め直突三本を行うが、グループでローテーションするときや、三人で稽古を行う場合はその限りではない。

 

51秒からの映像で、寺田先生が練習相手のために打突部位を「大きく開けて」いる様子が確認できる。この時先生は、自分を守るためのセンターラインをキープしていない。銃剣道での「大きく開く」は、他の武道と意味合いが違うこと留意して欲しい。2〜3インチほどセンターラインから外れていることにが、既に「大きく開けて」いることになり、相手の木銃に触れていなくても、木銃同士は非常に近いところにある。

 

突きが来た時、寺田先生の木銃は横に動き、突きの最後の時点では、15〜20度ほどセンターラインから逸れたところにある。先生は木銃を腰の下に落としたり、横に大きく出したりはしておらず、基本的に「構え」の時と非常に近い姿勢である。

 

二歩後退する時の一歩目で先生の木銃はセンターに戻り、二歩目で10センチの交差になっている。

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