クララの銃剣道の旅 37〜40日目

2017年8月27日

日曜日、だけど稽古。イェイ!

今日は岐阜に行った。現地の銃剣道クラブと稽古するためだ。先生と私たち以外の銃剣道仲間にようやく巡り会えた! 加えて、子供たちが銃剣道をしている姿を目の当たりにした! 子供たちはまだ初心者だが、数年のうちには絶対に素晴らしく腕を上げるだろう。私たちは数人の若い人たちと稽古したが、彼らはタトゥーを入れた白人の女の子に脅かされる素振りは全くなかった。それにしても、銃剣道の人たちはとても優しくて楽しい。試合においてもそれが現れるのだ。私たちがこれまで稽古を積んできたことを、いつもと同じように基本から披露すると、皆さんからお褒めの言葉をいただいた。次に短剣道をやった。私にはこれが本当に難しい。私の体と脳は、1-0システムで動いているーもし私の脳が銃剣道の側にあれば、短剣道に切り替えるためにはかなり時間がかかるのだ。しかし、私はどう頑張るべきかわかっているし、どうにか上達しようとしている。短い休憩の後、布団を左側に(私の意見では右側にも)戻し、地稽古をした。

私は毎日の稽古の中でもっと地稽古をやるべきだ。隙を作れた時でも(奇跡的にできたの、どうやったかは聞かないで!)、私はそれを有効に使えないのだ。このことは、自分でもビックリだが、相手をも同様に驚かせたようだ。私は自分が突けるタイミングが出現したことに驚き、彼(相手は大抵男性である)は、なぜ私が攻撃しないのか戸惑っていた。最後は、日本チームとポーランドチーム(一人のニュージランド人も加えた)に別れて戦った。我々は勇敢に戦った。分かったってば!

 

2017年8月28日

月曜日はエキサイティングな稽古になる可能性が高い。実際、それは思いもしない形でエキサイティングだった。今日は違う道場で稽古の予定だったが、何かしらの事情で、我々が充てがわれたのは同じ建物のミーティングルームだった。だが、形を稽古するには十分な広さだった。

最近は、私たちはどこに行こうが形の稽古をしているから、ひと月後には我々の形は素晴らしくなっているはずである。仕方として、どこに行くべきか、何歩動くべきかということは分かっているので、姿勢や手・足の位置、足の動かし方に先生の注意は集中している。このことは、木銃のラインに自分の肘を合わせるよう躍起にさせる(そして他の体の動きを犠牲にする)というよりは、時々私を迷わせ、形の流れに身を任させる。それにもかかわらず、我々は全ての形を終え、次に私は打方(私の好きな方)をする。常にポーカーフェイスの人が羨ましい。私は何か間違えたり、他の人の言動や、面白いことがあると、絶対に笑ってしまう。しかもそれは常に起こっているのだ!

 

2017年8月29日

今日の稽古は春日井道場にて。既に懐かしくなっているこの道場が私は好きだ。今日は銃剣道の基本の様々なバリエーションと、色々な動き、攻め、センターを取るなどを行った。私の構えは常に修正されていて、より締まった構えにはなったが、心地よくはない。だが、私の突きは短く力強くなったことを認めざるをえない。自分の向かっているゴールは分かっている。今、これまでやってきたことが少しずつ合わさり、成果を上げつつあるが、一晩で変わるわけではないことは理解している。これこそ武道の素晴らしいところだ。いくつもの小さなパートをこつこつと練習し、それがやがて大きな絵を描くことになる。そしていつしか、考えずとも本能的にできるようになるのだ。

これは本当にマジックだ。誰かが攻撃する前に、それに対して反応することが可能になるなんて。どの方向から、どんな距離から、どれだけのスピードで、どんなふうな攻撃なのか。それが意識的に分析され、筋肉に送られた信号によって可能になる。短い休憩の後、布団を右に変え、短剣道を行う。最後に短剣道の形を全て行った。別の言葉で言うなら、「掴んで突き刺せ」。

 

2017年8月30日

春日井体育館での稽古。私たちだけだった(アキラと私)。つまり、私たちに銃剣道の基本が徹底的に指導されたわけ。私は右手を腰のやや後ろに置くよう努力している(その場所は、もし自分が男ならそこに手を置くべきところなんだけど、男と女ではその場所が微妙に違うのだ。ビヨンセを気取ってるわけじゃないの)。

これは突きを短く鋭くするが、このポジションは全く快適でなく、私の理想形に影響を与えるのだ。やれやれ。全体像が見えてくるにつけ、ある要素を変えなければならなくなり(というよりは改良しなければならなくなり)、全てのことを一番最初から再び築かなければならない。今週は、全ての稽古で短剣道の基礎をやったが、今回はペアでの新しい練習も加えられた。

私たちが最初にやった稽古のビデオが公開されて、本当に恥ずかしかったが、それは寺田先生の考えだった。私はまだまだ主要な要素に集中すべきである。少しでも速い動きを要求されると、私の動きは崩壊しがちだ。少なくても崩壊するのは速い(苦笑)。銃剣道と短剣道の全ての形を稽古した。打方か仕方かを選べたので、私は超高速で打方を選んだ。打方になるのは大好きだが、何か間違うと非難されるのも打方なのである。

これは、銃剣道ワールドの翻訳者でゲストライターのクララによる目下進行中の連載である。銃剣道を始めたばかりの彼女と、彼女のパートナーであるルーカスが、3ヶ月に渡る日本滞在の中で、銃剣道の稽古をしていく様子を定期的に投稿する。

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