クララの銃剣道の旅 44〜47日目

2017年9月3日

今日は奈良へ行ったが、この日同じく奈良へ行こうと考えたのは私たちだけではなかった。日本の皇太子(とそのファンクラブおよび大勢の警察官)も奈良を訪れていた関係で、私たちの観光計画は大きく影響を受けた。

そうは言っても、私は有名な奈良の鹿にいじめられたり、16メートルの大仏を見たり、庭を散策したり、スイーツを食べたり、とにかく「棒のない」休日を満喫した。

2017年9月4日

新しい週−新しい道場! 前回の場所より新しくはないが、この前会議室で形の稽古をした建物にある道場だ。今日はものすごく広いバスケットコートで練習した。ここでは正しい気合いを発すると(私ではなく他の人が)その声が谺するのだ。広い場所ってことは、足捌きの練習になるってこと。それから、私はついに正しい構えを習得したので、今までより自然に行うことができるだろう。これは多分エバのおかげ。彼女が私の間違いを止めたと言うべきだ。ここ何日かの稽古で、私は左肘を内側に折り込むようにしており、そうすると腕は硬く不快になる上、突きが上手くできなくなる。絶望状態の私だったが、エバのおかげでよりリラックスできるようになった。肘は内側に入っても外側に出すぎてもダメなのだ。

短い休憩の後、短剣道と銃剣道の全ての形を稽古した。仕方のときは、次は何だったけ?と迷うことなく、全ての動きを行うことができるようになった。短剣道から銃剣道の全ての形において、次に何が来るのか、どのタイミングで行うのか、しっかり把握している。打方の場合は、もっと練習が必要だ。本能的に変な動きをしてしまうことがある。屋上での稽古をもっと頑張らなきゃ! イェイ!

 

2017年9月5日

日本での滞在があとひと月となった。1ヶ月後には日本を去る。トレーニング、シャワー、食べて寝るのリズムのもとに、時間があっと言う間に過ぎ去って行く。道場で過ごす全ての時間、何かしら新しいことを学ぶことができる毎日を、私はとても楽しみにしている。同時にこのことは私を悲しくさせ、怯えさせるのだ。帰国した後、誰も私の稽古を見てくれない中で練習するのは非常に困難だし、ここのみんなが絶対に恋しくなると思う。ところで、今日は特別な日だ。春日井市長を表敬訪問したのだ。とにかく、今日は最初に銃剣道のはじめの形である一本目のセッションを録画した。私は銃剣道ワールドの一員になれたことを誇りに思っている。技を行うだけではなく、分析し、考え、他の人のテクニックや形を見ることは非常に勉強になる。私は剣道の級審査の前に、映像を見ながら日々研究したが、今は銃剣道に興味のある人はみな、素晴らしい先生、素晴らしい人たちによる映像や解説によって、しかも数カ国語でその知識を得ることができるのだ。これってすごくクールじゃない?

市長もまた素晴らしい人だった。彼は剣道7段で、市長室には防具を身に着け竹刀を持った市長自身の小さなレプリカが置いてあった。私たちは彼の話していることが全くわからなかったが、笑顔とお辞儀と頷きで何とかしのげたと思う。市長によると、私たちはもっと形の練習をしなければならないとのこと。なので、練習したよ! 道場に帰ってから、私たちは打方と仕方を変えながら、ほぼ通しで銃剣道と短剣道の形をたくさん稽古した。審査の時は両方やらないといけないのだから、運を頼んで誰かが難しいパートをやるだろうと願うわけにはいかないのだ。私は先生の「オーケー、だけど」や「ほぼオーケー」を聞くことが少なくなった。つまり、正しい方向に向かっているってことだと思う。何百回も繰り返して練習すれば、そのうち普通にできるようになるだろう。

2017年9月6日

今日はまたバスケットボールアリーナでの稽古だから、大きな動きができる。基本をみっちりやる中で、姿勢に集中し、最大限の大きな動きを試し、跳ねずに滑らかに移動する。私の場合は突きの強さにも神経を集中する−強さというのは、人を打つ力というよりは、木銃が自分の腰から胸に最短距離で移動するスピードと安定感を意味する。私の肘は、内側へ折れ曲る傾向にあったので、私の構えはどちらかというと正面を向きがちだった。今は肘の問題を修正したので、より半身を意識すべきである。

私たちは面を着けていくつかの練習をした。遠間から、構えを崩すことなく突く練習を多くした。構えを盤石(だが、硬すぎてはいけない)にすれば、肩はほぼ全て守られている。正しい足捌きとスピード、声、間合い、残心の全てを、私は未だ完璧にはできない。仕方がない。銃剣道の形で稽古を終えたが、普段は仕方が多いのだが、私は打方を務めることを選んだ。私にとって順番を覚えるのは易しいが、今は詳しい動きを学んでいる。そしてそこにこそ難しさがあるのだ。まだまだ先は長い!

これは、銃剣道ワールドの翻訳者でゲストライターのクララによる目下進行中の連載である。銃剣道を始めたばかりの彼女と、彼女のパートナーであるルーカスが、3ヶ月に渡る日本滞在の中で、銃剣道の稽古をしていく様子を定期的に投稿する。

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テーマ: Baskerville 2 by Anders Noren

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