第一回非公式無認可世界選手権大会 ドイツ対ポルトガル

 

解説:ヌーノ・アルメイダ

インターネット社会では、しばしば「急速に拡大する」という表現を使うが、寺田先生の注意深く辛抱強い指導のもと、銃剣道の基本の基本を1日半でさらったあと、突如としてベルリンは第一回非公式無認可世界選手権大会の舞台となり、私はただ一人のポルトガル代表となった。

ポルトガル人の期待を背負い、私はその舞台に立った。

 

第一試合:ドイツ

試合開始に際し、私の作戦としては、防御をしながらも積極的に攻め、相手の構えを崩して突いていくべきだと考えていた。剣道の経験から、難しい試合になるだろうとわかっていた。剣道では、試合開始直後は、通常「静観的」な雰囲気があり、相手の構えや反応、全体の状況を見て、どう攻めるかを決める探り合いが行われる。アンドレアスはなぎなたの経験があるから、間合いと武器の扱いの面で自分の方がやや不利になるとわかっていたので、私は銃剣道式にやろうと決めた。大胆に前進して相手を急襲するのだ。寺田先生の「始め」の声を聞くやいなや、私は前進し突いてセンターを取ろうとした。最初の突きは大きくセンターを外れたが、相手のバランスを崩すことには成功した(正直言って、自分が予想したよりも遥かに)。相手がバランスを取り戻し足元を固めようとしているときも、私は攻め続けた。それにより、相手はこちらの攻めを無効にしようと木銃を打って外そうとしたが、私は自分の木銃を正しい方向にキープし続け、裏を突くことができた。鮮やかな突きが入ったと思ったので、残心を行なった。私は安全な距離を確保し、一本を取ることができた。

二本目の開始にあたり、先取した一本を守りたいという考えが脳裏をかすめた(この作戦に関してはいつも怒られるている。私は守るのが上手くない)。しかし、二本目のはじめに対峙したとき(映像38秒から40秒の間)こう考えた。ここで守ることは自分のためにならない。大博打だとしても、第一回非公式無認可世界選手権大会なのだから、攻め続けて二つ目の一本を取るべきだ。

既に一本を取ったという事実に後押しされ、私は二つ目の一本を狙うことにした。よりフォームに集中し、今度は違う攻撃をしようと考えていた。私は喉を狙い(映像50秒から1分にかけて)、それから形の練習の時にエバが私たちに教えようとしていた技も試してみようと思った(エバ、私たちは本当に下手だったと思う、でもあなたが懸命に教えてくれたことは決して忘れないよ!)。私は払い技(というか、払い技のようなもの)を試し、表を狙った。「払う」動きをすることによって、私の体は「細い」半身になり、表の攻めをするときに相手の攻撃を殆ど避けることができ、打たれたのは肩の上部だけだった。二つ目の一本が決まり、試合終了となった。

最後に:試合の映像を見ることは、本当に為になった。銃剣道の経験が非常に乏しい私ではあるが、ベルリンのセミナー中、寺田先生が指摘された事柄が、映像を見ることによってよく理解できる。足捌き、突きの動き、気合い(銃剣道では発声の仕方が違う)、そして構え。それら全てにおいて、真剣な稽古が必要だ。この武道を知ることができて私は本当に嬉しい。今後更に自分自身に磨きをかけていきたいと思っている。

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