第一回非公式無認可世界選手権大会 ポルトガル対ポーランド「第四試合」

コメント:ジャセク

試合開始直後は、私にとって最悪の経験だった。前の試合で一本を取ることが出来なかったフラストレーションが形になって現れ、私は自分自身に全く失望していた。

私の後ろの手は、いつも下にさがり、常に力を緩められず、全く正しく動かなかった。そのために、私は何一つとして価値のある動きが出来なかった。

力が入ってしまうのは手だけにとどまらず、心も硬くなっていて、正しく攻撃する方法を見出そうとしながらも、私は混乱せずにはいられなかった。相手は私の心の乱れを見逃さず、私のガチガチになった腕を迂回して、良い突きを繰り出した。

この時点で、何かが壊れた。私は、その数秒間に幾つもの事を目まぐるしく考えたが、結果として、私を引き止めていた様々な考えを手放し、とにかく前へ前へ攻めようと決心した。

「はじめ」の声の直後、私はただ動いた。心身を硬くしていた緊張はどうにかなくなっていて、一本を取ることができた。

とても良い気分になり、このフィーリングを決して失いたくないと思ったので、次も同じようにやろうと決めた。そして、それは試合の終わりで身を結んだ。

試合は、それなりの時間をかけて行われたが、私にとって一番重要だったのは、ラスト数秒間だった。それは、私が一本を取れたからというだけでなく、銃剣道上達の観点から言っても重要だったと思う。何かが変わったと思えたし、自分の銃剣道が良くなったと感じることができたのだ。

 

コメント:ヌーノ

ドイツとの第一試合の後、ポルトガルは決勝に進んだ。ウクライナとのタフな試合の結果、ジャセク・リピンスキーは勝ち残り、第一回非公式無認可世界選手権大会決勝は、ポルトガル対ポーランドの勝負になった。

ジャセクは、銃剣道を1年以上稽古してきており、ワルシャワ銃剣道グループを率いているため、私よりも遥かに経験がある。私は、経験の勝る相手に対する戦略を立てなければならなかった。セミナー中にジャセクに教えられたように、私はもっと良い構えをすべきだった。防御のためにも、半身をより有効に使うことを覚えようとしていた。

まあ、自分が想像したように早くは上達しなかったのだが。

今ビデオを見返すと、私の構えは明らかに全体的に良くない。足の位置は、寺田先生の教えよりかなり広いし、手の位置も正しくない。私の左小手は硬すぎで、握り方も全くリラックスしていない。加えて、右手は腰骨の所にないのだ。この間違った構えのせいで、私は素早く突くことが出来ず、体は隙だらけになってしまったのだと思う。自分より経験豊富な相手に対する時にこれをやってしまったのは、全く馬鹿げていた。

とにかく、試合のコメントに戻ろう。

ジャセクの木銃が私の紐に絡みつき、最初の「やめ」の声がかかるまで、両者ともに突きは浅く、弱かった。紐を直すための短い中断は、試合者双方に良い影響を与えたと思う。それは「はじめ」の掛け声の後の映像を見れば明らかだ。ビデオを見ていて、私は自分の試合再開後の最初の突きは、悪くなかったと思う。しかし、その突きは深さと残心を欠いていた(客観的には、悪いところのほうが目立っているように思えるかもしれないが、いつも自分を貶めてばかりじゃやっていられないので、前向きに考えている)。私は突きを繰り出し、何か新しいこともやってみようと思っていた。小手である。ジャセクの小手を狙った結果(弱々しい突きになってしまった)彼が場外反則となった。上級者と対戦するときは、どんな小さな利点でも非常に価値があるのだ。

こうしてビデオを見ると、今はまだやったことがないが、今後使えそうな技について考えることができる。最初の攻めが一本を取るには弱いものであっても、連続技として、二番目の突きで一本を取ることが出来るかもしれないし、攻めまくることで、フェイントや払い(私が試合で使っていたポンコツな払い技のこと)を使うことなく相手の構えを崩すことができるだろう。今後の課題である。

寺田先生は、試合を中断し、ジャセクと私に積極的かつリラックスして突くようにアドバイスをしてくださった。先生の言葉は、私たち二人に魔法のような効果があった。この短い中断の後、私は一本を取ることができたのだ。足捌きを使い前へ出、木銃で攻め掛かり突き、出来る得る限り素早く残心を行った。ポルトガルに一本! 非公式世界制覇まであと一歩だ。

しかし、ジャセクは私の夢を打ち砕いた。私の弱点(構えおよびセンターを欠いていること)を巧みに暴き、彼は二回の突きで二つの一本を決めた。

今回の試合は、私にとって非常に興味深い試合だった。自分より経験豊富な相手に対峙し、工夫しながら戦うことは容易くはない。私は基本に忠実に、なるべく勝敗を考えず、攻めて攻めて良い試合をしようと心がけた。

こうしてビデオで振り返ることによって、良いフィードバック(寺田先生はポルトガルから遥か遠くにおられるから、常に指導していただけるわけではないので、映像がとても助けになる)を得ることができた。自分の欠点が見つかり、これから一つずつ取り組んでいける。ジャセクについて、彼はこの非公式無認可世界選手権の勝者に相応しい。彼との試合はもちろん、セミナー中には本当に多くのことを教えてもらい、彼には心より感謝している。

近々また試合ができるよう願っている!

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