ほぼオーケー…でもね – 直突

このビデオに登場する人々は、2018年のベルギーセミナーの参加者で、多くの人にとって初めて木銃に触れた日でもあった。従って、これから指摘することは批判ではなく、自分たちのビデオを見ながらトレーニングをする人たちに役立つよう、どこを修正すべきかなどの提案になれば良いと考えている。寺田先生が私たちの動きを直す時の口癖が、「ほぼオーケー…でもね」。先生のスピリットを見習って、修正点などを挙げていこうと思う。

 

あくまで私の意見だが、最初に修正したほうがいいと思われる点を提案していきたい。自分の経験から言うと、腕の問題は、結局足の問題やその他の問題から発生する場合があるのだ。

 

1 後ろの肘が上がりすぎている

 

「締め」は非常に大切で、前の手首が木銃の上側になるよう持つ(手のひらの両方の付け根が等しく木銃の上になるように)。前腕は真っ直ぐ、後ろ腕と胸とで「木銃サンドイッチ」を作ることによって、自分の体重を突きに乗せることができる。映像でわかるように、彼はいつも後ろ肘が胸から離れており、それによって腕だけで突いている状態になっている。もしケルシー先生が少しだけ前進すれば、先生は簡単に相手の木銃を払い落とすことができるだろう。彼は、たぶん相手との距離をフットワークではなく腕で縮めようとしているのだと思う。これを改善するには、壁か打ち込み台に向かって、足を動かさずに突きを稽古するのが効果的だろう。そうすることによって、距離を正しく掴むことができるようになるはずだ。

 

2 腕よりも先に前足が出ている

 

銃剣道では、正しい突きをするために「気剣体一致」が重要となる。これができない場合、前足が着地する前に腕が突きのポジションを取ってしまっているか、またはその逆をやってしまっている可能性が高い。映像で見られるように、本来であればフットワークで距離を調整するのだが、最初に足が止まってしまうと、上体で距離を合わせなければならなくなる。その結果、突きは全てバランスの悪い上向きのものとなってしまう。このような「腕を突き出す」突きは、元立ちにとってはやや迷惑とも言える。元立ちにはいつも感じ良く接しよう!「7」の項目で、私がどうやってこの問題に向き合っているか説明しているので、参照して貰えればと思う。

 

3 後ろ足の引き付けが遅い

 

ジャンプしているのでなければ、後ろ足が着地すると同時に前足も着地していることは通常有り得ない(そして、銃剣道でジャンプするのは良くない)。しかし、後ろ足の引き付けが遅いと、二つの大きな問題が出てくる。まず、突きのスピードが遅くなり、それはあまり良いことではない。次に、より大事なことだが、もし突きを行えたとしても、残心を示すのにより多くの時間がかかり、敵の反撃に対処しなければならなくなる。歩幅の小さな多くの足さばきが、歩幅の大きな少しの足さばきより余程使えることを覚えておこう。以下のビデオがこの問題を解決する参考になるだろう。

 

 

4 後ろの手が低すぎる

 

繰り返すが、「締め」のため、後ろの手は高い位置に置き、体に付けてしっかり締める。後ろの手の位置が低い場合、上向きの突きになるか、前の手も低い位置にある状態になる。前の手が低い位置にあるということは、防御が下がり、相手の反撃を成功させる羽目になる。直突に関して、これを改善することは難しくないが、下突についてはやや注意が必要である。下突のとき、私の後ろの手は低くなりがちである。1分間にリラックスしてできるだけ速い突きを行うことによって、体に後ろ手の位置を覚えさせることに役立ったと思う。

 

5 腰が座っていない

 

映像を見ると、体が上に上がる時に突いている。私が思うに、彼は突く時に、腰と体の芯がブレている。もし突きの瞬間に膝を曲げ、下腹の筋肉を締めていれば、構えが崩れることはない。時々私は、ありえないほど下に構えて稽古することがある(特に、小さな子供たちと稽古する時には)。

 

6 後ろの肘が上がりすぎている

 

繰り返しになるが、後ろの肘が上がりすぎているというのは「締め」がないということだ。今回の場合はしかし、後ろ肘がむしろ体の後ろ側に入ってしまっているのだと思う。基本の構えでは、後ろ肘は体から離れている。突く時は、ただ肘を曲げたまま、内や外にブレさせないようにすれば良い。次のビデオで、寺田先生が構えた時、先生の後ろ肘は相手から見えている。鏡の前で構えてみて、肘の位置を習得しよう。

 

7 腕よりも先に前足が出ている

 

前足は突きの前に着地しているが、この人の場合、距離を良くはかっており、最初の突きだけが上向きだが、後は上手くやっている。ただ残念なのが、確かに距離を良く見極めて正しく見える突きを行なっているが、あまりに長く相手の攻撃の範囲内に無防備に止まりすぎている。これは、突く前に自分の手を引き戻してしまうこと(もう一つのやってはいけないこと)と同じである。ケルシー先生には、相手の突きを先制して自分が突く時間が十分にあった。これを改善するために、私が行っている練習は、突きをする時、突きの動きが完了するやいなや、前へ踏み込む。この練習をするとき、私は突きの完了とステップの開始が遅れることなく行うよう留意している。ゆっくり動くことから始めて、徐々に速度を上げていく。

 

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テーマ: Baskerville 2 by Anders Noren

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