コメント:サイモン・ラースン
いよいよ準々決勝!
アルソックは警備会社であり、このチームは非常に有力なチームの中の一つである。
松浦は、児島の面を攻めるところから始め、彼が面の防御に回ったところを胴を突いた。児島が防御のポジションから腕を下げたことで、彼のセンターには隙ができた。児島はほぼいつも切っ先を右外側に向けており、私が思うに松浦はそれをよく見ていて、隙ができることが分かっていたのではないだろうか。
久恒先生は常々面をブロックするべきでないと私たちに言っている。敵が腕を上げた時、ただ突けばいいと仰る。胴のほうが自分の面よりよほど近いのだから、外さない限り一本が取れるはずであるという理論だ。ブロックするのはエネルギーの無駄遣いである。言うは易しであるが…。
二本目は審判の素晴らしさがよく見て取れる。彼らがどうやってこのように素晴らしい審判をしたか、私には未だにわからない。スローモーションで見れば、児島が短剣を非常に低い位置に構えているところを、松浦がその上から突いていることがわかる。基礎的な計算上、松浦の攻撃の方が早く当たることになる。
私が思うに、審判の先生方は短剣道の経験が長いので、彼らは弱点を素早く見抜き、突きが入る前に反射的に旗を上げるのだろう。もしそうであれば、審判に負けると思わせないためにも、突きをするときに短剣を決して低くすべきではない。
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