コメント:サイモン・ラースン
アレックスの第2試合。怪我のため、彼は極力面を打たないようにしていて、それは良い戦略だと思う。彼は高い確率で一本を狙える素早い胴の突きが得意である。
面と胴の攻撃を考えるとき、面を攻撃している間に短剣を払い落とされるリスクが高いと私は思っている(46秒)。正しく面を打つために手首が曲がっているときは、短剣の握りが弱くなっている。相手が強くブロックすれば、短剣を簡単に落としてしまう可能性がある。
ちなみに、胴や喉の突きの時、正しく持っているにも関わらずよく短剣を落とすようであれば、鍔が緩んでいないか確認してみよう。鍔どめがグラグラしていないとき、私は短剣を一度として落としたことはない。私はこれに似たものを使っている: https://www.tozandoshop.com/Super-Static-Tsubadome-p/002-t227%5Bna%5D.htm
アレックスは、それを良くカバーし、短剣を床に落とさなかったので、反則にはならないはずである。
ヨシヒサは攻撃するときに半身を良くキープしていて、それにより攻撃範囲は格段に広くなっていた。このことは、1分1秒の映像で良く見て取れる。アレックスは短剣を持った手を引いたことよって半身が崩れ、胴に隙が生まれている。アレックスにとって幸運なことに、ヨシヒサはおそらく近すぎて突きが決まらなかった。相手のミスに頼るのは、私の好きな戦略ではないのだ。
1分16秒、ヨシヒサの一本。彼は非常に珍しいテクニックを使った。彼はアレックスの攻撃を手でブロックしたのだ。これが偶然に使った技でなければ、彼は非常にリラックスした人だ。私は手が硬く、このような返し技ができない。一般的なテクニックを使う時ですら、私の手は硬くなっている。
二本目が決まったのは1分58秒。ヨシヒサはついに間合いの利点を使うことができた。突きは素晴らしいとは言えなかったが、攻撃されている時アレックスが立ち尽くしたことが決め手だったのではないかと私は思っている。これは自分にもよく起こることで、足が止まっているときに返し技を見舞われると最悪だ。今回はアレックスも同様だったと思う。
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