コメント:サイモン・ラースン
私はエバを酔わせて何とか彼女のコメントを引き出そうとしたが、エバはどうあっても私にコメントさせたいようだった。
初めの一本は、試合で構えを保持するのがなぜ重要なのかを示す良い例だった。走り込んだ時に剣先を少し上げたことが佐藤の突きをやや遅く弱くしてしまい、結果としてエバが胴の一本を取った。
次の一本は、私としてはエバは本当に不運だったと思う。角度のせいで、二人の審判はおそらく突きが完全に入っていなかったことが見えなかったのではないか。たぶんエバを酔わせなくて正解だった。
1分7秒、エバはずっと練習してきた良いテクニックを見せた。これは、初めの入身制体形の試合バージョンである。胴突きを試み、それが外れたら、制体突きをする。久恒先生はこのテクニックが大好きだ。今回、エバは失敗したが、それは相手の腕を掴んだ時、相手のバランスを崩して逃げられないようにするほどにはしっかり掴んでいなかったからだ。しかし、実際の試合において難しいテクニックを使ったというのは見ていて面白かった。
エバの二番目の制体技は、佐藤の構えを崩すまでには行かなかった。それは、掴んだ時に、エバの左腕が曲がっていたからだと思う。腕が真っ直ぐに固定されていれば、体重をより効果的に使うことができる。腕が曲がっている時は、腕の力のみに頼ることになる。もちろん、言うは易し、であるが…。
最後の突きを鑑みるに、私はもっと審判規則を勉強しなければならない。果たして、完全に喉から外れた突きが一本となるのだろうか(銃剣道の場合も、肩あるいは小手への突きのとき、手首と肩が真っ直ぐのラインになっていない場合でも一本となるのかも知る必要がある)。それももしかしたら、単に運が悪かったのかもしれないが。
この試合から、私は、制体技を使う時、腕を真っ直ぐにするよう稽古しようということを学び、短剣道の審判ルールについてもっと調べようと思った。
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