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エミリーの形入門: 木銃対刀

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はじめに:ここに記す形の説明は、AJJFのビデオと『剣道ワールド』の記事を元にライター自身が独自に解釈を加えたものである。専門用語の使い方が正確でない場合もあると思うが、わかりやすさに重点を置いているためである。間違いがあった場合はライターの責任であり、銃剣道ワールドはそれに関与していない。

 

木銃対刀の形の六本は、他の形と同じように2つのパートに分けられる。最初の三本は銃剣道家が勝ち、後半三本は剣士が勝つ。異種の武器を使う他の形と同様、一本目から三本目は木銃が仕方、刀が打方となり、四本目から六本目は逆に刀が仕方、木銃が打方となる。ここではわかりやすいように銃剣道家と剣士と表記する。

三本目から六本目は、初めは同じパターンで始まるが、巻き落としの箇所からどちらが勝つかが変わる。三本目は、銃剣道家が巻き落として突くが、六本目は剣士が巻き落としを避け最後に突く。

形は、常に中段の構えで9歩の距離を取って始める。

一本目:直突-先先の先

互いに下段の構え。3歩進んで間合いに入り、銃剣道家は刀を避けるように左にやや動きながら胴を突く。銃剣道家は大きく1歩後退しながら引き抜く。銃剣道家は小さく前進し残心を示す。剣士は中段の構えに戻る。

両者ともに下段の構え。5歩後退。中段の構えに戻る。


TLDRバージョン:下段。3歩前進。銃剣道家=左に移動し胴。銃剣道家=後退。銃剣道家=残心。中段。下段。5歩後退。中段。

 

二本目:直突-先Number 2: Nihonme: Chokutotsu – sen

互いに下段の構え。3歩進んで間合いに入り、剣士が相手の面を狙うように上段を取ったところを、銃剣道家はやや左に動き胴を突く。銃剣道家は大きく1歩後退しながら引き抜く。銃剣道家は小さく前進し残心を示す。剣士は中段の構えに戻る。

両者ともに下段の構え。5歩後退。中段の構えに戻る。


TLDRバージョン:下段。3歩前進。剣士=上段。銃剣道家=左に移動し胴。銃剣道家=後退。銃剣道家=残心。中段。下段。5歩後退。中段。

 

三本目:巻き落とし突き-後の先

剣士は左上段の構え、銃剣道家は剣士の手首に剣先を指向して構え、3歩前進して間合いに入る。剣士は木銃を避けやや右に移動し面を打つ。銃剣道家はやや下がりながらそれを受け、木銃を前上方に伸ばし、銃身の左側で刀を受け、右手を上に左手を下に素早く回転させ、左に巻き落として胴を突く。剣道家は大きく1歩後退しながら引き抜く。銃剣道家は小さく前進し残心を示す。剣士は中段の構えに戻る。

両者ともに下段の構え。5歩後退。中段の構えに戻る。

 

TLDRバージョン:剣士=左上段。銃剣道家=手首を狙う。3歩前進。剣士=右に動き、面。銃剣道家=後退し、防御、巻き落とし、胴。銃剣道家=後退。銃剣道家=残心。中段。下段。5歩後退。中段。

 

四本目:面の打ち-先先の先

互いに下段の構え。3歩進んで間合いに入り、剣士は木銃を避けるように右にやや動きながら面を打つ。剣士は銃剣道家の喉まで切先を下ろし小さく前進し残心を示す。剣士は後退し、両者中段の構えに戻る。

両者ともに下段の構え。5歩後退。中段の構えに戻る。


TLDRバージョン:両者=下段。3歩前進。剣士=右に移動し面。剣士=残心。銃剣道家=後退。中段。下段。5歩後退。中段。

五本目:左胴の擦り上げ打ち-後の先

互いに中段の構え。3歩進んで間合いに入り、剣士は更に小さく一歩進み、刀で木銃を右におさえる。銃剣道家はそれに反応し、右後方に小さく後退し、胴を突く。剣士はセンターラインから外れ、右に動きながら左に擦り上げ胴を突く。剣士は銃剣道家の喉まで切先を引き上げ、小さく前進し残心を示す。銃剣道家は同時に後退し、両者中段の構えに戻る。

両者ともに下段の構え。5歩後退。中段の構えに戻る。

TLDRバージョン:両者=中段。3歩前進。剣士=前進し右におさえる。銃剣道家=右後方に下がり、胴。剣士=左へ擦り上げ、右に移動し、胴。剣士=残心。銃剣道家=後退。中段。下段。5歩後退。中段。

 

六本目:巻き返し面の打ち-後の先

剣士は左上段、銃剣道家は剣士の手首に剣先を指向して構え、3歩前進して間合いに入る。剣士は面を打ち、銃剣道家はやや下がりながらそれを受け、木銃を前上方に伸ばし、銃身の左側で刀を受け、右手を上に左手を下に素早く回転させ、左に巻き落としす。剣士は剣を頭上に回し上げ、巻き返しして、面を打つ。剣士は左上段の構えに戻りながら小さく後退し残心を示す。銃剣道家は両者を中段の構えに導く。

 

両者ともに下段の構え。5歩後退。中段の構えに戻る。


TLDRバージョン:剣士=左上段。銃剣道家=剣士の手首を指向。剣士=右に移動し、面。銃剣道家=後退、防御。銃剣道家=巻き落とし。剣士=巻き返し、面。剣士=左上段、残心。銃剣道家=後退。中段。下段。5歩後退。中段。

 

※現在進行中の入門ガイドは、『銃剣道ワールド』のビデオ編集者であるエミリー・ジャックマンによるものである。彼女は「銃剣道メルボルン・グループ」と「ヴィクトリアンなぎなた連盟」を主宰しており、オーストラリアなぎなた連盟の副会長でもある。新しいなぎなたと銃剣道に加え、キーリー先生の元で戸田派武甲流も学んでいる。

 

このガイドは、銃剣道メルボルンのフェイスブックにも掲載されている。

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